布留川 勝の人材育成の現場日記

グローバルマインド醸成: 他人事から自分事へ

2012/11/26

グローバル人材育成

11月20日(火)に、
第82回グローバル人材育成研究会を東京にて開催した。
今回は、
『グローバルマインド醸成: 他人事から自分事へ』
~導入企業から学ぶ、グローバルマインド醸成と教育体系づくり~

と題し、株式会社日立システムズの向井孝明様からの事例発表をいただいた。

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私のパートでは、社員のグローバルマインド醸成を行うにはどうしたらいいか
そのための3つのポイントをお話した。つまり、Why, What, Howを明らかにすることだ。

Why: なぜグローバル人材になる必要があるのか、社員自身が理解する必要がある。
What: グローバル人材の定義をはっきりさせる必要がある。
仕事が出来る人間+英語力ではないのだ。
How: 自分グローバル化プロジェクトは原則自責ということをはっきりさせた上で、
組織開発的アプローチでトップダウンで行うのが効果的だ。

当日は、グローバルマインド醸成のためにも数多くの企業で導入いただいており、
かつ、私が日立システムズ様の約500名の管理職に向けて行った、
パーソナル・グローバリゼーションセミナーをご体験いただいた。

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第二部の向井様からは、
「10年先の将来を見据えたグローバル人財育成」と題し、
グローバルマインド醸成の具体的な取り組みと、
それに対する向井様の思いなど、具体的な数字も踏まえながらお話をいただいた。

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日立システムズ様はグローバル事業をけん引する人財を育成するために、
未来を見据えてグローバル人材育成に取り組んでいらっしゃる。
特に、管理職のグローバルマインド醸成に重点的に取り組むことで、
部下のグローバルに対する考えを変えてゆく、という、まさに
組織開発的アプローチを通じて、
全社のグローバルマインド醸成に取り組んでいらっしゃる。

当日は、私も微力ながらお手伝いさせていただいている、
この取組についてお話いただいた。向井様は研修実践を
様々な数字を通して検証・改善していらっしゃり、その取組みについては
参加者の皆様からも、感嘆の声が漏れていたのが印象的だ。

また、グローバルマインドの醸成を計測する指標として、当社が開発した
パーソナル・グローバリゼーション度チェック
をご紹介いただいた。
海外研修の前後でこの簡易ツールを用いることで、どの程度、
各指標(ビジョナリーシンキング、セルフエンパワーメント、コミュニケーション、
ダイバーシティ、グローバル・イングリッシュ)に違いが出るかを計測されたという。
このツールは、ニューズウィーク日本版(2012年4・18)のグローバル人材特集にて取り上げられ、多くの企業でグローバル人材度の指標として使っていただいる。無料のツールなので、読者の皆様もよろしければ一度お試しいただきたい。

アセスメントはこちら↓
http://www.personal-globalization.com/assessment/index.php

また、今回は新しい取り組みとして、
ご出席いただいた方々を交えてディスカッションも行った。
私がファシリテーターをつとめ、下記3つのトピックについて話し合っていただいた。
日系企業、外資系企業問わず、各社の取組状況やグローバル人材育成に対する
想いをご共有いただき、非常に充実したディスカッションとなった。

・グローバル人材育成をしても今は仕事がない。
しかし、5年先を見ればグローバルでシェアを取らなければじり貧。
卵(まず育成)が先か、鶏(仕事があれば育成)が先か?

・グローバル人材育成の対象は特定の層/社員なのでしょうか?
それとも、社員全体なのでしょうか?

・グローバル人材育成の戦略部門である人事部のグローバル化も急務。
さて、まずはどうすればいいのでしょうか?

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<ご登壇いただいた日立システムズ 向井様と>

次回のG研は、12月11日(火)@青山一丁目で、
私が待ち望んでいた新しい人材アセスメントについてご紹介する予定だ。
世界125ヶ国・地域あまりの40,000社以上に
すでに提供されており、日本では待ち望んでいた人材アセスメントツールなので、
ぜひ足をお運びいただきたい。
また、会員の皆様のネットワーキングの場として研究会後の忘年会も企画している。

詳細とお申込み→http://www.globaledu-j.com/hrd/seminar_report/seminar_10.html

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