布留川 勝の人材育成の現場日記

HRD2

12月22日(木)にHRD社の事例研究会へのお招きで
来年1月中旬にナツメ社から発刊予定の書籍について講演の機会を頂いた。

「相手をその気にさせる
戦略的英文ビジネスメール文例集
Strategic Guide to E-Mail Negotiation」

が書名である。

HRD

この本は、英文ビジネスメールにDiSCの概念を取り入れて、
行動特性にフォーカスしたタイプ別Win-Winの交渉メール術の本だ。
私と弊社で長年講師を勤めているジェームス・ドハティが共著で出版する。

DiSC モデル」とは、人の行動を測定し、4 つの行動特性(D,i,S,C)にあてはめることであり、
自分と相手のコミュニケーションを効果的にするツールである。
例えば、結果を最も優先するDタイプは、人間関係を最も重要視するiタイプを理解せずに、人間関係など結果がでなければ意味がないから壊してもいいのではないかと詰め寄りがちである。すなわちiタイプの大事な価値観を軽視し強引にiタイプを説得しようとする。これが相互不信につながるのである。

従って、Dタイプは自分がどのように物事を認識するかを常日頃意識し、自分とiタイプの違いを認識し、結果を求めるにしても、人間関係にも気を使う方法でiタイプと接することにより、お互いの効果的で生産的なコミュニケーションが可能にしていくのだ。

DiSCの「違い」は優劣ではなく、あくまで「違い」であり、そのことを理解し、そこにレバレッジ(てこの原理)をかけるのが上級のコミュニケーターなのである。

グローバル企業では社員が多国籍で、国や文化でコミュニケーションのスタイルを
分類するのは困難なため、国籍を問わないDiSC の4 タイプを使って、
社員のマネジメントを行っているケースも多く見られる。また、多くのグローバル企業では、
DiSC を顧客や社内とのコミュニケーション力向上の一環として取り入れている。

Eメールはコミュニケーションの一つであるため、
一人ひとりのコミュニケーションスタイルに合ったものを送ることで、
より相手に響くものとなり、それが相手を動かすことになる。

そのようなEメールを戦略的に書いてビジネスを進めよう、というのが本書の趣旨だ。

本書の読者には、英語力が高いだけではなく、
自己理解と他者理解を基本としたDiSCを使いこなせるコミュニケーションの達人になり、
グローバルビジネスの舞台で活躍していただきたいと願っている。

この事例研究会は、DiSCの認定トレーナーが集まる会なのだが、
皆さんにこんな書籍を待っていた、というお言葉をいただき、
改めて皆さんの期待の高さを再認識した。

出版され書店に並ぶ頃には、ブログを読んでくださっている皆様にも改めてお知らせしたい。

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