布留川 勝の人材育成の現場日記

グローバル研修最前線 ~新興国エリート人材の追い上げに負けない!

2009/11/02

グローバル人材育成

23597c62.jpg先週の金曜日に、中国・深圳証券取引所にベンチャー企業向け市場「創業板(中国版ナスダック)」開設された。そして、ちょうどこの日に関西のグローバル企業(業界トップ)で、1年間の選抜グローバル研修がスタートした。今回で3期目であるが、今年のメンバーは20代後半から40代後半まで幅広い年代が集まった。

私が最近とても気になるのが、新興国人材の勢いと日本企業の人材の元気のなさである。これは、若手から30代ー40代まで幅広く見られる。経済で成功し成熟した社会に生きる日本人にその傾向がでるのは想定内である。しかし、だからといってそのまま放置されればあっという間に新興国に追いつかれ追い越されてしまう

金曜日にスタートした研修では、各部署の優秀かつ意欲のみなぎる人材を選抜して1年間でグローバル人材を育成するというコンセプトである。コースの80%は英語で行われるが決して英語研修ではない

人事部長から、『あの人は今』というタイトルで、1-2期のコース修了者が、グローバル展開で活躍する様子も報告された。英語と日本語のミックスでユーモアたっぷりのスピーチにはいつも惹きこまれてしまう。また、会社のグローバル展開のビジョンと求められるグローバル人材像の方向性が明確に示された当日、社長からも、『今年も頼みますよ!』とお声がけいただいた。
やはり、経営陣のコミットメントのある研修は、参加者の意気込みにも影響する。

参加者各自の自己紹介では、毎回このコースへの参加表明をしようやく夢がかなった人や同じ部署の参加経験者からコースのハードな様子を聞き、若干怖気づきながらも自分を鼓舞し不安を抱えながらも参加してきた人までいる。
TOEICは400点台の参加者もいるが、1年後には確実にグローバル人材の基盤となる5要素(ビジョナリーシンキング・セルエンパワーメント・コミュニケーション・ダイバーシティ・グローバルイングリッシュ)を身につける。

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私のパート『パーソナル・グローバリゼーションー自分グローバル化プロジェクト』は夕方に終わり、Dr. James Doughertyのアイスブレークセッションで始まった。

まずは正確さ重視の英語からの脱却のために、海外ドラマのワンシーンを使って、身振り手振り、表情、声のトーンまでも俳優になりきって演じるセッションである。
同様の手法は、コロンビア大学などトップビジネススクールの経営者教育でも使われており、研修参加を一気に加速させる上で非常に効果的だ。

今から、1年後の成果発表が楽しみである。

写真(上段)はDr. James Doughertyへのバトンタッチ、下段の写真はアイスブレークセッションの一幕。

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