布留川 勝の人材育成の現場日記

G研報告(155回)(前編)『人生の輪』を豊かにするセルフエンパワメントの力

2017/12/27

グローバル人材育成研究会(G研)

リーダーシップ

今回のブログでは、10月30日(月)のG研でお話したトピック、
「『人生の輪』を豊かにするセルフエンパワメントの力」について書きたい。
この回は守屋講師をお迎えして開催したもので、
守屋講師の回についてはこちらをご覧いただきたい。

変化が激しい時代に、健康寿命が延び100年生きる、ということになると、
自分自身の生き方を考えておくことは非常に重要だ。

「自分が本当にやりたいことは何なのか」
「自分はどうやって生きていきたいのか」といった問いから逃げずに
考え続け行動し続けることが重要なのだ。

① 「人生の輪」
皆さんは、「人生の輪」(※)をご存知だろうか?

普段「○○をしなくてはならない」「○○をするべき」といったもので、
自分を律して社会生活をしていると、ふとした時に人生の目標や目的に向き合い、
「自分がしたいことは何だろう」、「自分はどうやって生きていきたいのだろう」と
考えても、なかなか答えを出すのが難しい。

「人生の輪」とは、「人生の輪」の中を8つの分野に分けて、
10段階評価で自分の満足度を点数化し、書き込む。

書き込んだ点数を検討することで、
「自己分析」と「今後の課題の明確化」を行うツールだ。

8つの分野とは、下記の8つである。
・ 仕事/キャリア
・ お金/経済
・ 健康
・ 家族/恋人/パートナー
・ 友人/知人/人間関係
・ 自己啓発/学び
・ 遊び/余暇
・ 物理的環境

「人生の輪」とは、自分自身と対話し、自分が心の中では何を望んでいるのか、
自分はどういった傾向があって、何が自分を混乱させているのかを明らかにする
感覚を培うきっかけの一つとなる。

苦しみや悩みを抱える多くの場合、問題は自分の外部ではなく内部にあるものだ。
セルフコントロールを取り戻して生き生きと活動していくために、
この“人生の輪”のエクササイズは役に立つ。

※ 出典:コーチング・バイブル(第3版)―本質的な変化を呼び起こすコミュニケーション (ヘンリー・キムジーハウス, キャレン・キムジーハウス, フィル・サンダール(著))

② 人生を豊かにする「セルフトーク」の重要性

もう一つ考えておきたいのは、自分がどのような言葉で普段思考しているか、だ。

セルフトークは「自己会話」「独り言」と言われるもので、心の中のつぶやきを指す。
例えば、「あ~しんどいなぁ~」「仕事嫌だなぁ~」「英語、うまくなりたいなぁ~」
など、自分にかけている言葉である。
実際には声に出さないことが多いが、人は
1日に4~6万回セルフトークをしていると言われている。
思考は「頭の中の言葉」(セルフトーク)で行われるため、
その思考が行動となって現れる。

つまり、日々繰り返されるセルフトークを良いものに変え、コントロールすることで、
「行動」「運命」「カラダの反応」をプラスにすることができる。 

質の良いセルフトークをすることで、試練があってもそれに耐えられるようになり、
また重要時にベストな心理状態で望め、人生を豊かにすることができるのだ。

自分の心の声に耳を傾けることをせず、ただ漫然と時を過ごすのは、
変化の激しい時代にあっては非常に危険だ。
自分自身を振り返るツールや考え方のバリエーションを自分の中に
いくつか持っておき、定期的に棚卸を行うことをお勧めしたい。
年末年始は、棚卸を行うよい機会だ。

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