布留川 勝の人材育成の現場日記

『武器ではなく、花を』(バークレーより)

2012/06/22

イノベーション

エッセイ

ビジネススクール

初日

25名の参加者が到着した。入社以来連日厳しい研修メニューをこなしてきた新人だがまったく疲れた様子もなく安心した。今日はオリエンテーションと夜はウェルカムパーティ。バークレーは、昨日とうって変って初冬のような寒さである。

ご担当者との簡単な打ち合わせの後、バークレーの街を歩いてみた。
私が10代のころに、フラワーチルドレンと呼ばれる、愛と平和の象徴として花で身体を飾り、愛と平和を訴えたヒッピーがバークレーから生まれたという歴史がある。

彼らの合言葉は『武器ではなく、花を』だった。ベトナム戦争への反戦運動である。

そして、今でもその名残りがある。どうみてもファッションとしてではなく、ライフスタイルとしてフラワーチャイルドを実践しているように思える独特な服装や髪形の人が歩いている。直接話してはいないので実際のところはわからないが、ホームレスとはまた違う雰囲気がある。

なんとなく興味がわいたのでカフェでコーヒーを飲みながら調べてみると、60年代にバークレーで行われたベトナム・デイ・コミッティー行進のデモ参加者をヘルズ・エンジェルス(暴力的なオートバイクラブ)が攻撃し、反目する反戦団体「ジョン・ブラウン・ブレザレン」の6人のメンバーはカリフォルニア州サンフランシスコでエンジェルスを攻撃し、4名を殺害した、という事件もでてきた。
4-50年も前の話ではあるが、米国社会が抱え込んでいた問題の一端が窺える。

以前ニューオーリンズでヘルズエンジェルスと出くわしたことがある。バイク好きの私とっては興奮する出来事で、至近距離1メートルでみる彼らの迫力はすごかった。

私がヘルズエンジェルスを知ったのは、1969年、ローリング・ストーンズ主催による、フリー・コンサートで、ヘルズ・エンジェルスは群衆整理として雇われ、エンジェルスのメンバーによって黒人青年が殺害された事件が大きく取り上げられたことがきっかけだ。
確か映画「ギミーシェルター」でその映像が映し出された。

ヒッピーを見かけ、バークレーの歴史を調べていたら、なぜかいろいろ昔のことを思い出してしまい、研修とまったく違う話になってしまった。。
では、また改めて。。

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