布留川 勝の人材育成の現場日記

韓国英語事情

2012/08/18

英語力底上げ

今週は気候と日韓摩擦でホットなソウルに来ている。天気が悪いので東京より少しは過ごしやすい。

訪韓の目的は、韓国企業の英語事情のリサーチと弊社が韓国企業とのパートナーシップで展開している電話英会話の打ち合わせである。
背景としては、日本において英語研修の投資効果の再考に関するコンサルティング案件が急増中ということがあり、韓国グローバル企業の英語研修の実態を探ってみたかったことがある。

また、韓国グローバル企業では、フィリピンやインドの質の高い英語講師を使った電話英会話が、従来型クラスルームの英会話レッスンの代替案としてシェアを伸ばしているのでその現場感も感じてみたかった。

シェアが伸びているその理由は、至って明快であった。<ローコスト・ハイパフォーマンス>である。
このあたりは、日本より韓国のほうが合理的で一歩先を行っている。

電話英会話レッスンは個人の携帯電話にかかってくるので、個人レッスンであり、教室の用意も担当者の管理に要する時間も費やさないという面で投資効果大なのである。

弊社が提供している電話英会話コースにおいても英語のスピーキング力向上に高い効果があることがここ数年のデータからわかってきていて、口コミで利用者も増えてきている。

近日中にこのローコストの英語スピーキング力アップのコースについてはG研(グローバル人材育成研究会)で発表する予定であるので是非ご参加いただきたい。

<TOEIC+スピーキング力>

韓国の弊社パートナーによると、日本企業のTOEICスコアを平均点ではるかに上回るサムソンや現代の昨今の英語に関する課題は、スピーキング力とのことである。TOEICで平均900点をとったので、次のターゲットがスピーキング力という訳だ。

大丈夫か日本企業?

今回のリサーチで改めて実感したことは日本企業が管理職にTOEIC600-700を求め、韓国企業はTOEIC900以上を厳しく求め(すでに達成)、さらにそのスコアに応じたスピーキング力とコミュニケーション力のスキルセット(交渉力・プレゼン力、ファシリテーション・コーチングなどを求めているという現実である。

日本企業がグローバル人材の要素の一つである「英語の点数でも劣り、使える英語習得対策」にも周回遅れなのは明確で憂慮すべき事態である。

下の写真は先ほど地下鉄の売店で撮影したもの。

ソウル売店

中央の朝鮮日報は、一面トップに天皇の写真を持って来ている。韓国メディアの論調は、李明博大統領の勇気を称賛するものから、ポピュリズムと切り捨てるもの、韓国が日米韓連合に距離を置き、親中に舵を切る前兆などまちまちのようである。

一方、私がこの3日間で接したソウルの一般市民は、私が日本人とわかっていても皆親切である。先ほどランチを食べたチャン・グンソクがよく来ると自慢していた食堂のおばちゃんはわざわざ外まで送ってくれて丁寧に道を教えてくれた。
韓国は政治、経済、文化面における大事なパートナーであり、早くどこかで着地点を見出してほしいものである。

グローバル人材育成研究会のお申込はこちら

関連記事

人気記事

グローバル人材育成研究会【G研】のお申込みはこちら

ページ上部へ